D.C.〜ダ・カーポ〜・魔を継ぐ騎士

             〜枯れない桜〜

 

 

 数十年前、魔法使いと騎士と呼ばれるものたちによってこの世界の魔王は倒され、桜の木に封印された。

 その桜の木は枯れない桜と呼ばれ、初音島という場所に植えられた。

 その後、騎士たちは自らの世界へと帰り、魔法使いたちも普通の生活へと帰っていった。

 しかし、今再び魔王が復活しようとしている・・・・・。

 

プロローグ

 

『ここは………どこだ?』

俺、朝倉純一は気がついたら見覚えのある景色の中に立っていた。それも真夜中にパジャマで下はパンツのまま外にいるのだ。非常識にもほどがある。だけどおかしくもなんともなかった。なぜならば………

『また、誰かの夢の中か?』

そう、これは夢なのだ。誰かが見ている夢。

俺には人の夢を見る、いや見せられるという能力があった。人の夢を見せられるため、自分で見る事も出来ないし、誰の夢なのかもわからない。

「……お兄ちゃん……」

どこからか聞きなれた声が聞こえてきた。すると突然景色が変わり、俺はこの島で一番大きい桜の木………約束を交わしたあの木の前に立っていた。

「お兄ちゃん……」

桜の木の横に、見知った顔の少女が立っていた。その少女の名は………

『さくら………』

さくらは桜の木に右手をついてこちらを見ていた。その目はほんの少しだけ悲しそうな目をしていた。

「……朝倉……」

さくらの隣に人影が現れ、こちらを見ていた。そいつの事は良く知っていたが、なぜかファンタジーの世界の人間が着ていそうな衣服を着ており、マントを羽織、腰には剣を携えていた。

『おいおい日之影、なんだよその格好は?』

そいつの名は日之影翔。俺と同じ風見学園に通う俺のクラスメートだ。

「気にするな、どうせ起きたら覚えていないだろう」

まぁ確かに人の夢を見て覚えていた事などなかった。それよりなんで日之影がそれをしっているんだ?なによりこれは誰の夢なんだ?

「お兄ちゃん」

日之影の隣にいたさくらが口を開いた。

「日之影君のいうように、お兄ちゃんが起きたときには今話している事とか全部忘れちゃっているだろうけど・・・これだけは覚えていて」

段々景色がぼやけて、意識が盲楼としてきていた。だけどさくらの声だけ俺の耳に、いや、心に届いていた。

「この世界を救えるのは、お兄ちゃんだけなんだよ」

━━この世界を救えるのはおれだけ?━━

この世界を救えるのはって世界の危機か?それは俺に魔王だの何だのに立ち向かえってことなのか?ってか魔王なんているのか?いる分けない、なら世界を救うってのはボランティア活動の事か?

………かったりぃ………